「特別ゲストを呼んであるのに」


「特別ゲストぉ?」


「うん」


「誰?」


「碧君」


「ふーん、そっ」


私、飲みながら返事した。


私はスポーツ飲料を喉に流し込もうと口に含んでいた。


へー。


碧君ね。


碧君……碧君……碧君……。


って……。


もしかして碧様っ!?


「ぶはっ!!」


思わず、私は口から吹き出した。


「ゴホッ。ゴホッ。ゴホ……ゴホ……」


咳が止まらない……。


気管に入ってむせた……?


「大丈夫!?」


たまきが背中をさすってくれた。


掛け布団は、スポーツ飲料まみれ。


ヒャー、最悪……。


布団、汚れた……。