チェリーガール

超嬉しい!!


だけど、超恥ずかしい!!


それ、ボロボロのマフラーだよ。




「これは何?」


リボンを取って袋の口からマフラーを出しても、碧様はまだわからない様子。


物珍しそうに見てる。


「ああ、そうか」


碧様は感づいたみたい!


よかったっ!


このマフラー、気に入ってもらえるかな?





「毛糸のパンツか」




……。


違います……。


マフラーです!


マフラーですから!


「ありがとう」


碧様が口ごもりながらお礼を言った。


きゃ~♡

『ありがとう』だって!!!

超嬉しいっ!!!


「なんで!? ありえないっしょ! そんな汚い毛糸のパンツ」


異議を唱えるのは、もちろんERENA。


毛糸のパンツじゃない……。


マフラーだって……。


「私の高級チョコよりそれがいいわけ!?」


ERENAはキレてる。


たしかに、高価な外国のチョコがボロのマフラーに負けてしまったというのは納得いかないだろう。


「ちょ、ちょっと冗談じゃないわよっ!! なんでなの? こんなオシャレしても可愛くない子のプレゼントを! しかも、貧乏臭い毛糸のパンツを! 受け取るなんて!」