チェリーガール

嬉しいなー♪


恋のライバルとはいえ、人気モデルと友達になれるなんて!


碧様を好きになって良かったかも!



なーんか仲間がいると気持ちが楽だな~♪


キツイこと言われるの私だけじゃないもんね。



よっしゃー!!


それじゃ、ダメもとで渡すぞー!!


いっちょ、テンション上げて当たって砕けますかぁ~!!



私は、こちらを向いていた碧様に渡すためにマフラーが入った袋をバッグから取り出した。


その袋の口元は大きなリボンで結んである。


実は、私のマフラー……。


最悪の出来なんだ……。


初めて編んだんだから、仕方ないよね……。


穴あきの編み目の数が合ってない変なぐしゃぐしゃのマフラー。


マフラーの原型なくなってるけど、一応完成品。


気にしない、気にしない……。
(気にすべきでしょうが!)



「これ、受け取ってください」


私、袋を碧様の顔の前に差し出した。


すると、碧様はそれをスッと受け取ってくれた。


え!?


なんでっ??


「これは僕に?」


袋を持ったまま碧様が私に尋ねる。


「はい」


「開けてもいい?」


「はい」


きゃ~♡


見てくれるんだ~♪