チェリーガール

碧様の本カノ、雪の存在を……。



「だ、誰っ? その雪って子……」


パニくるERENA。


私は知ってるから動じない。


今、雪は碧様の家にいるんだ……。


2人はバレンタインだから一緒に過ごしてたんだ……。


しかも、目を覚ますってことは寝てたってこと。


2人はただならぬ関係……。


きっと、Hが終わって寝てたんだ……。


あー、なんてエロい……。


碧様のバカっ!!


あと入試まで11日しかないのにっ!!


何やってんの?


そんなことしてたら、落ちるよっ!?


信じられない……。


愛情、急激に冷めた……。


もう、かえろーかな……。


すごいショック……。




「誰でもいいだろ?」


碧様がERENAを突き放すかのような口ぶりで言った。


「誰でもいいことない。誰なの、その女? 私より可愛いの?」


「可愛い」


「どんな女?」


「君には関係ない」


「嫌だ。その女に会わせてよ! 今、いるんでしょ?」


「いるけど会わせたくない」