碧様は昼間どう過ごしてるんだろー?


やっぱり勉強してんのかなー?


受験勉強の邪魔しちゃ悪いなー。


でも、すぐ渡して告ってフラれて終わるからいっか!
(超前向き……)




インターホンを押そうとした。


すると、誰かが後ろにいることに気付いた。


私、振り返って見る。


そこにいたのは、まさしくERENAだった。


彼女と視線を交わす。


視線がぶつかったところで火花バチバチ。


ストーカー同士、バトルになりそうな予感……。


ERENAは、私を猛獣のような目で睨んだ。


「碧は私の男だから、ちょっかい出さないでくれる?」


顎を上げて見下すようにしてERENAが刺々しい言葉を吐く。


「嫌です。碧様のことが好きなんです!大好きなんです!」


私、負けじと言い返す。


「私はモデルよ」


「う……」


そう言われると、なんて返したらいいの?


私、言葉に詰まる。




ガラガラッ!