「でも、たまきは良い子ですよ。遊んでそうに見えるけど彼氏一筋だし。軽くはないと思います」


「タバコは吸う?」


「いえ。たまきは吸いません」


「彼女は吸ってただろ?」


「はい。見てました」


「僕は喫煙者の女は嫌いだ」


「そうなんですか」


「特に、歩きタバコは許せない」


「はあ」


「マナー違反しててモラルが低い」


「ええ」


「それに、彼女は同棲している」


「え!? 同棲!? 彼氏いるんですか?」


「彼氏がいるのに僕につきまとう」


「知らなかった!! 衝撃の新事実!! 彼氏いるのになんで?」


「二股を平気でかける女なんだ」


「そうだったんですか」

彼氏いたんだ……。

彼氏これ知ったら、ショックだろうな……。

「いかがわしい同棲までしてる」


「はあ。同棲ですか」


「同棲なんて不潔で汚らわしい」


「それも嫌いなんですね」


碧様は目を瞑ってゆっくり頷いた。

そして、話を続ける。


「僕は彼女のこと相談したんだ」


「誰に?」


「高校の担任」


「彼女のことをですか? 彼女だったんですか? え? もしかして変なストーカー女ってERENAさん?」