「こうしてあなたと話している間にも、死亡して天国にいらっしゃる方は大勢います。私は案内人なので、全ての方にご説明しなければなりません」 「はぁ…」 「…頑張って下さい。この世界の事は、ここで暮らしていくうちに理解出来ると思います」 そして案内人は何かを思い出したようで、あたしに言った。 「忘れないでいて下さい。死んだからと言って、全てが無駄になった訳じゃない。…では」 案内人は言い終わると、くるりと背を向けて歩き出す。 だんだん後ろ姿が遠ざかり、やがて完全に見えなくなった。