「…はぁ。」 一人になった瞬間浮かぶあの光景 湊がのんちゃんを部屋に入れた やっぱりのんちゃんは、湊の事を? それじゃ湊も、のんちゃんを…? 「あー!駄目だ駄目だ!!」 こんなんじゃ嫌な事しか考えられない! こんなの嫌! 私は思い切ってベランダに飛び出した。 新鮮な空気に、少しだけ心が落ち着く。 私は無意識に持っていた飴玉の袋を握り締めた。 「…湊の馬鹿。」 「誰が馬鹿だよ?」