「おはよ、莉子。」


「はよっ、真由!」



いつもと同じ様に



私は真由に笑顔を向けた。



「今日は間に合ったのね。珍しい。」



「いつも湊が遅いから遅刻しちゃうだけで、私と司はちゃんと起きてますー!!」








その名前に、真由は悲しそうな顔をした。



「…そっか、今日だったよね。」



皆知ってる



今日が一体、何の日か



「国王様と、王妃様の命日…。」