「なっ!」 加藤の表情が変わる。 「湊様…今、何と?」 「だから、そんなの関係無いっつってんの。」 加藤の表情は怒りに満ち始めた。 「今の平和を決めるのは俺達だ。過去の奴等なんか関係無い。」 「っ…では湊様も、国王様と同じ考えだと仰るのですね?」 頷くまでも無く、俺は加藤に背中を向けた。 「…失礼します。」加藤の悔しそうな声の後、足音が段々遠ざかって行った。