「は?」計は声を上げる。 「だから、空と海が交わる場所ってどこだと思う?」 計は黙って考え始めた。 途中、ハァとため息を吐く。 「どこって…空は上だし海は下に平行だし…交わる場所なんてないんじゃねぇ?」 「…確かに、俺も最初はそう思ってた。」 計の顔が歪む。 何を言ってるのか分からないって感じだ 俺は街の景色を眺めた。 「一カ所だけ…あそこだけ、空と海は交わるんだ。」