また赤色が視界に増えた。 父さんが力無くその場に倒れていく。 真っ赤に染まった包丁は 今度は俺に向けられた。 ーーお前…お前さえ殺せばーー 狂気に狂った蒼色の瞳と目が合う。 俺? 最初から…俺が狙いだったのか? ーー止めろ!ーー 周りに居た男達が、ピエロを次々と押さえ込む。 ピエロはもがくが、身動きがとれない。 また、蒼色の瞳が交わった。 ーーお前は我々の脅威だ。お前を、始末しなければーー