空と海が交わるとき


街の様子も今日は少し違う



皆、空への祈りを捧げていた。




「早いよな…あれから、五年か。」



司の言葉に私は答えなかった。




五年前の今日は、日曜日だった



いつもと変わらない、普通の日曜日になる筈だったのに…




「湊、今頃どんな気持ちなんだろう?」



湊にとって




今日は、悲しくて辛い日




私達空の民にとっても、決して忘れない悲劇の日




「今日は、国王様と王妃様の命日だからーーー」