海岸で、俺達三人は走っていた。



『みなと、どっちが先にゴールするかきょうそうだ!』



『ぜったい負けねーからな!』



『まってー!』



純粋だったあの頃




何も知らず、只笑いあっていたあの頃




『あれ…?』



俺は足を止めた。




そして、誰も居ない後ろを振り返る。




『アイツは…?』