一瞬だった バァンと激しい音が鳴ったと思ったら、俺の隣で莉子が倒れていく。 全てがスローモーションのようで 頭が全然理解出来なくて 「莉、子…?」 ようやく体が動いたのは、莉子の体が地面に着いた瞬間だった。 「っーー!莉子!!」 俺はすぐに起き上がり、莉子を抱き起こす。 「莉子…おい莉子…。」 何が起こったのか 何もわからない けど、苦しそうに顔を歪める莉子と 莉子が押さえている左横腹からの出血 攻撃された…? 一体誰に…? 「!」