莉子の涙の他に、俺の頬が濡れていく。 空から雨が降ってきた事に気付いた。 「莉子…。」 ポロポロと流れていく涙。 剣は震えて俺の首に突き刺さりそうなのに、一定の距離を保ったまま動かない。 「私は海の姫なのに…私が、やらなきゃいけないのに…私は…私は…。」 莉子… 「莉子…俺は「ダメ!!」