「ハァ、ハァ…。」 俺は一度足を止め、切れた息を整える。 こうしてる間にも、広場から罵声や剣がぶつかり合う音が聞こえてくる。 クソ…こんなところで立ち止まってる場合じゃない 一刻も早く、戦いを止めねぇと…! 流れる汗を拭って、立ち上がった瞬間 「ーーっ!」 感じる まるで、全身の血が逆流するような感覚 「莉子…!」 莉子が 莉子が俺を、呼んでる 俺は走り出した。