「…そうですか。」 蒼我は悲しそうに呟いた。 「故郷を取り戻す…それが私の役目であり、存在意義。」 莉子は蒼我に背を向けた。 「…どこへ?」 蒼我の問いに、莉子は冷静のまま 「私自身に、決着をつける為に。」 それだけ告げた。