「一つ、聞きたい事があります。」 海の民が皆地上に上がってから 莉子は後ろを振り返った。 「何?」 振り返ると、思った通りそこにいたのは蒼我だった。 前とは変わった瞳に、蒼我は一瞬肩を震わせる。 「本当に、このままでいいんですか?」