ハァ、と加藤はため息を吐いた。 「もう一度言います、湊様。彼は反逆者なのです。なのに野放しにしろと?」 「アイツが反逆なんてする筈ない。反逆者はあんただ…加藤。」 ピクリと加藤は眉間に皺を寄せた。 「もう一度言うぜ?今すぐ計を解放し、軍を止め「失礼ながら、湊様。」 加藤歩俺の言葉を遮って ニヤリと笑った。 「今、全ての政を任されているのはあなたではない…この私です。」