「加藤さん…!?」



抵抗する暇もなく



計は数人の兵士に取り押さえられた。





「彼を地下牢へ。大臣の座も剥奪だ。」



加藤がそう言うと、計は兵士によって引っ張られていく。



「待てよ!あんたは間違ってる!」



引きずられながら




計は必死に加藤に叫ぶ。




「争いからは何も生まれねぇ!誰もそんなこと望んじゃいねぇ!国王様の意思を継ぐ事が、俺達の使命のんじゃねぇのかよ!!」



計の訴えから逃げるように、加藤は足を進める。




「っ…悪い、湊。」