強引に佐々木の腕を振り払う。



嫌な空気が部屋中に流れた。



けど、俺はここで待ってる訳にはいかない




「莉子が、俺を待ってるから。」



そう言うと、佐々木は俯いた。



「…やっばり、湊君には莉子だけなんだね…。」




悲しそうに呟いたその言葉を




俺は背中で聞いていた。