海の民 その言葉に俺達は顔を見合わせた。 あの餓鬼…海の民!? 確かに、瞳が蒼い 海のような澄んだ蒼色が、海の民の証 けど、何で海の民が地上に…? 「この薬がないと、母ちゃんが死ぬんです!お願いします!お金ならちゃんと払いますから…。」 「駄目だ駄目だ。さっさと帰れ。」 シッシッ、と手を払う主人。 その光景を見て、俺の内で何かが弾け飛んだ。 「湊!?」