えー、みたいな顔をする莉子。


「haveがあるのに完了形じゃないの?」


「この場合は完了形じゃ無くてこの意味になるんだ。mustと同じだよ。」



まだ納得がいかないのか、莉子は溜め息を吐いた。



いや、溜め息吐かれてもなぁ…


「じゃあmustだけでいいじゃねぇか!」


「否定の時にmustより柔らかい表現になるんだよ。『~しなくてよい』ってな。

つうか、お前等いくらこの前の授業で出て来た文法だからって…これ習ったの中学だからな?」


ハッキリさしておくけど、俺達は今高2の筈



けど、隣には中学生以下の頭脳の持ち主が二名。



「いいじゃねぇかよ。お前のその天才的頭脳を分けろ。」