一瞬、何が起こったか分からなかった。




西脇君の言葉が、理解出来なくて



必死に答えを出そうとした瞬間




視界が暗くなって、唇に感じた違和感





…キス?




私…西脇君とキスしてる?





「っ…やっ!」



自覚してすぐ私は西脇君を押し返した。



案外簡単に離してくれて、私は肩で息を吸っていた。



私…私…



西脇君と…?




「櫻井…?」



西脇君の声に、私は後ろを振り返った。



私達の、後ろには…




「湊…?」