「…。」


何も言葉が出なかった。



私を、好き?



西脇君が…?



「嘘…。だって、西脇君とは今年初めて会って…。」



「初めて会った時から、俺は刈谷の事をずっと想ってた。
けど、刈谷は櫻井の事が好きだと思ってたから…。」



「それは…。」私は言葉が詰まった。



湊の事が好き



確かにそうだよ?



けど…この気持ちは出してはいけないの




「ごめん西脇君…。西脇君の気持ちには答えられない。」