「っ!えっ…。」


咄嗟の事で動揺が隠せない。


「櫻井の事、好きなんだろ?」



『好き』



その言葉に、ズキリと胸が痛んだ。



「…まさかぁ。私と湊は、只の幼なじみだよ?ソレ以上なんて無いし。
それに湊とのんちゃんなんて、美男美女でお似合いじゃん。私だって、応援してるんだ。」




自分で言葉を述べながら



ズキンズキンと、胸の痛みが激しさを増す。




もう誰も心に入って来ないで



ちゃんと、湊への想いは忘れるから




だから…




「なら、俺じゃ駄目?」