「ハァ…。」


昨日の光景が離れないまま次の朝を迎えた。




また、一人の登校



「結局、湊と話せなかった…。」



鞄を机において、机に顔を伏せる。




昨日の事も聞きたいし




西脇君との誤解も解きたいし




あの子の華も渡さなきゃいけないし




あーもう!何で用がある時に限って避けなきゃいけないの!?



「おはよ、莉子。」