目を疑うような光景だった




ううん、只信じたくなかった





私の目に入ったのは





昨日と同じように湊の部屋の前にいるのんちゃん





違うのは、湊とのんちゃんがキスしてるように見えた事だ




「…嘘。」




嘘だ




嘘だ 嘘だ 嘘だ





けど…あんな顔が近くにあって他に何がある?




「っーーー!!」



ガタンーー側にあった植物が足に当たる。



その音で、二人は気付いた。



「莉子…。」



「っ…。」



私は一気に三部屋分を突き抜ける。




バタンーーと私の部屋のドアが閉まるまで




湊は何も言わなかった。