「へっ?」 私は間抜けな声を出してしまった。 「だって姉ちゃん、空の王子を呼び捨てにする程湊さんと仲良いんだろ? このまま空の民に見つかったら元も子もねぇし…姉ちゃんの方が、湊さんに渡せる確率高いだろ?」 「いや、確かにそうだけど「じゃ、よろしく!!」 押し付けられた華を無意識に受け取った瞬間 彼は海に向かって走り出す。 「ちょ、ちょっと待っ……て。」