あの男、



後に私の波瀾万丈恋愛の相方になるあの男と会ったのは、それはそれは暑苦しい真夏の日






私は当時、15歳。
中学三年生で受験を控えていた。











夏休みが終わった、まだまだ温度計が真っ赤に表す気温が続いていた日。











「暑い」




自分達を暑く眩しく照らす、まるでどこかの元有名テニスプレイヤーのような暑苦しい太陽を見ながら呟いた私、小柳 四季(コヤナギ シキ)






「それもう、14回目」




一緒に登校している同学年の友達、千景(チカゲ)が迷惑そうに私に返した






「I'm sorryー......
...つまんねぇーー!!」




「おいっΣ自分で言うなよ!」




最近は暑くて、
頭が正常に働かないし、汗は滝のように出る。



でも夏は好き






ふと、おでこの汗を拭いながら数メートル先のガードレールが続く道のコンビニを見た。








「あ、またいる、あの人。」





私は見つけた。