そしてその後の坂本の言葉は予想もつかないものだった


「…で、あの…先輩今年で卒業しちゃうし…それでその…あの…思いきって言っちゃいます!先輩、大好きです!その…先輩さえ良ければおつきあいしてください!」





……


えぇぇぇぇぇぇぇ!?

なんスかソレーーー!

「あっ…そ…その…わ、私なんか迷惑ですよね!ご…ゴメンナサイ!忘れてください!」

俺は我に帰り、自分の努力を見ていてくれた人がいたこと、そして思いもかけない坂本の告白に震えが止まらなかった。


そして俺は答えた。


「俺は坂本の事をよく知らない。だけどこれからはいっぱい知りたくなった。情けない俺だけど…これからはヨロシクな。…坂本?」

見ると坂本は小刻に震えている。


…泣いてるのか?


「先輩!ありがとうございます!これからもよろしくお願いします!」



涙で濡れた坂本をみて俺もついもらい泣きしてしまった。



だけどその涙は…


さっき流した悔し涙なんかじゃなく


もっと暖かいものだった…






~卒業式~



「先輩!卒業おめでとうございます!」

「ありがとう、坂本」

「来年、先輩と同じ大学に絶対合格して見せますから!浮気なんかしちゃ駄目ですよ!」


「…ハハハ…ハイ、分かりました…」


「じゃあまた日曜に待ってますから!」




坂本よ、お前意外に厳しいのな…






END?