「―――おはよう菜月ちゃん!今日は動物園日和だね」 その週の土曜日、午前11時。 私と松島千尋は、私のアパートからの最寄り駅で待ち合わせた。 駅前の駐車場で私を待つ彼の姿はまさに雑誌から抜け出たモデルみたい。 シンプルながら彼の雰囲気にぴったり合うような格好だった。 …それに引き替え私ときたら。 薄手のブラウスにカーディガンを羽織り、下はジーンズ。 女子力も何もないような格好で、なんだか恥ずかしくなった。