私は無言で先輩の持ってきたメモリーカードを受け取り、ため息をついた。 「仕方ないですね。わかりました」 すると先輩はニカッと笑って私の肩を叩く。 「悪いな、助かるよ!今度昼飯おごるわ」 「いいですよそんな。じゃ、お先失礼します」 私はそう言うと、開発センターをあとにした。 そして本社ビルに向かい、歩いていたときだった。