その様子を穏やかに見ていた人物が1人いた。
正確に言うと隠れている人がもう1人。
「和磨」
「なに?」
「帰りたい」
「あはは、無理だなぁ」
「・・・」
穏やかな顔をしながら絶望的な言葉を口にする和磨。
まさに仮面の裏に隠れた悪魔だ。
「はぁ・・・お手洗いに行ってくる」
「行ってらしゃい」
*美衣娑side*
「はぁ・・・」
ここにきて何度目かのため息をつく。
あたしがここに来た理由ってなんだっけ・・・。
ていうか・・・ここの住人ってろくな人いないし。
キス魔の総長に関西弁のアホ、一見優しそうだけど優しくない人。
「はぁ~・・・」
・・・しかもここに来るまで女の子を見たことが無いし・・・。
ホントにここは何をやってるんだ??
「それに・・・」
あたしは手のひらを見つめた。
確実に変わってる。
あたしの性格が、あたしの心が、
あたし自身が。
