あたしは奏のいう意味が分かった。
奏は後から駆け付けたから詳しい事は分からない。
だけど、
何があったのかは推測できるという事らしい。
奏はポケットから煙草を取り出して火をつけ、吸い始める。
「だけど・・・」
吸う合間に奏は言葉を紡ぐ。
「・・・麻友華っつー女は知ってるみたいだ」
「・・・麻友華が?」
「あぁ。ずっと居たみたいだぞ」
「そう・・・」
麻友華が・・・昨日の事を知っている・・・。
あたしはすぐにさっき居た部屋に戻って、バックを掴んだ。
「どこに行くんだ?」
「麻友華のところ」
あたしはケータイを操作しながらドアに向かって歩いた。
「行かせねぇ」
あたしの行く手を遮るのは奏。
大きな体でドアを塞いでいる。
あたしより大きな体を見上げ睨む。
「急いでるの」
「駄目だ」
「なんで?!」
苛立ちと焦燥が入り混じって声が荒れる。
