あたしは歩きながら周辺を見回した。 周りにはほとんど何もなく不気味だ。 運転手が心配するのにも無理ない。 苦笑しながらあたしはある場所に辿り着いた。 「・・・これじゃぁ地図に載らないよね」 そこには錆びついた工場の廃墟があった。 いくつものバイクに鉄パイプ、角材、ドラム缶があった。 ここに麻友華が・・・。 あたしは下唇を噛んだ。 そして、颯爽として工場に向かった。