準備室は以外に広くて
ソファーやテレビ
といった家具がそろっていた。
やっとあたしの腕を放した秋山は
部屋の奥にあるソファーに腰掛けると
ポケットからタバコを出しながら
「空、ちょっとこっち来い。」
と、座っているソファーを
軽く叩きながら言った。
あんな奴の隣に座るなんて
とっても嫌だったけど
早くこの空間から逃げたかったから
しぶしぶ、秋山の隣に座った。
「あの、授業はじまってるんですけど」
あたしは初めて秋山に問いかけた。
またくだらない説教が始まるんだろう。
そう思っていたのに
返ってきた言葉は意外なものだった。


