信号待ちをしていた時ふっと見た目線の先には道路を挟んだ正面に自転車に乗った女の子がケータイをいじくっていた 私は一度も見たことのない彼女を真剣に見ていた ケータイから顔をあげると待ちきれなくなったのか渡る方向とは逆にすすんで行ってしまった 彼女は大きな瞳に可愛い顔をしていて髪型はツインテール 私は見ず知らずの彼女に懐かしさを感じた 待って 行かないで―― 「持ってーーーー!!」 私は気がついたら彼女のことを必死に呼び止めていた