希菜は目が潤んでいた

本当に泣き虫だな


『やべー!!福井が来たぞ!!』

その声を聞いた梨緒たちは急いで席につく


私も朦朧とする意識を繋ながら席へつく

担任にこんな姿を見せるのは私のどこかにある「プライド」が許さないらしく自然に顔が下がった


顔と四肢は痣だらけ

ギリギリ、ジンジン染み渡っていく痛み

HRが終わり授業が始まる

私からしたら地獄の延長戦だ



先生が黒板を書いて背を向けているとき教科書、消しゴムなどが四方八方から飛んでくる

痛みはない

でも、なぜか息苦しい