恋日記

ゆっくり後ろを振り向くと予想通り結城くんがこっちを見ていた。


……。


逃げよう。

もう逃げてしまえ。


またもや桜を連れて店をでようとした。


「あっ!待って!」


後ろのそんな声に気づかないまま走った。



「ぷっ…さとみってほんとバカ!」


「長年否定し続けてきたけど…
もう認めるわ…」

「そうしたほうが身のためだな」


「こわいっす…」


「うん」


「もう…いいや。行かない」

「はい?どこに?」

「結城くんのとこ」

「…そう」

「うん」

「じゃっ、帰ろうかあ・・・」


そういって二人でぷら~っと家に帰った。