そんな中、シンと静まった教会の中で静かに笑う声が僅かに聞こえた。
「…ふふ…」
「…誰だ?誰が笑った!?」
その場にいた者は、『自分じゃない』と私から一歩ずつ下がっていった。
でも、静かに笑う声は止まらない。
後ろにいた者から次々と後ろへと振り返っていき、ようやく誰が笑っているのかがわかった。
「…華、何故笑う?」
私の妹の華だった。
この状況で笑っているのに『信じられない』と言わんばかりに、両親は眉間にシワを寄せていた。それは、ほかの者も一緒だった。
華は、私の方を向き笑いながら言った。
「だから言ったでしょ?あの女はダメだって」
その言葉を聞いた瞬間、私は人波を駆け抜け華を殴ろうとした。だが、殴ることはできなかった。

