薫子の父親は、私の質問に対し何も返事をしてこなかった。
正直、この人が何を考えてたのかはわからなかった。感情を顔には出さずに、無表情でずっと私を見ていたから。
次に口を開いたのは、私の父さんだった。
「いいじゃないか。…せっかくの晴れ舞台だったのに残念だったな。あんな小娘のことは忘れろ」
父さんの口ぶりは、薫子を侮辱しているよいに思えて、私は気づくと父さんを殴っていた。
「っ!何をする!!」
「小娘って何だよ…。薫子は何もしていない!!!何で誰も信じないんだよ!?薫子は環境を良くしていくための実験しかしていなかった。近くで私はずっと見ていた!なんでなんだよ、…なんで……」
私の言葉に誰も言葉を発しない。
皆気まずそうに私から目をそらす。

