そばにいて






皆、苦虫を噛んだように渋い顔をしていた。そして、最初に口を開いたのは薫子の父親だった。





「…あの子が人体蘇生なんて興味がないことぐらい知っているさ」



「っなら!!」



「それでもだ!薫子の実験室から遺体が出たのなら、どうしても疑ってしまうのが道理だ。…それに、『自分の実験には責任を持て』と日頃から言っていたことだ。私が口を挟むことではない」



「…つまりは、アナタは実の娘を見捨てたんですか?」










私がそう言うと、それまで黙ってうつむいていた薫子の母親は逃げるようにしてその場から走り去った。


誰も止める者はいなかった。