私の拘束が解かれたのは数十分後のことだった。 私を拘束していた数人の警官は何事もなかったかのようにその場から立ち去った。 私は、1人うずくまり涙を流していた。 「龍之介、大丈夫か?」 顔を少しあげると会場にいた皆が遠巻きで私を見ていて、そばには私の両親と薫子の両親がいた。 「…な…で、」 「え?」 「なんで薫子を助けてくれなかったんだ!!!」 私の悲痛な叫びが教会に響いた。