そばにいて






ガチャ



「さっさと行かないと招待客待たせるよ」




「かっ薫子…」







結婚当日以外でも下見で薫子のドレス姿は何度も見た。それでも、やっぱり思うことは同じだ。







「…キレイですよ、薫子」




「…何度も聞いた。早く行くよ」








頬を赤らめながら先に向かおうとする薫子。

何度言っても言い足りないぐらいだ。1人で行こうとする薫子の腕を掴み、触れるだけのキスをした。







「愛していますよ、薫子」




「……そういうことは式でするもんでしょ」




「はは、そうですね。行きましょうか、花嫁様」







顔を真っ赤にして怒る薫子をよそに、少し茶化すように言うと私の腕に手を回し微笑みながら言い返してくれた。







「はい、旦那様」