「うん、いいよ」 「え?」 「結婚しよっか」 薫子は恥ずかしそうに、照れくさそうに答えてくれた。 私の言い間違いに薫子は結婚してくれると答えてくれた。 まだ、15歳と12歳の子供だった。それでも、その時の私達は本気だったんだ。 私は力強く薫子を抱き締めた。 「…必ず、必ず幸せにします」 「うん、龍之介……。こんな私を想ってくれてありがとう…」 こんな私達を大人は笑うだろうか。 だけど、私達はこの幸福な時を忘れることはないと思った。