「薫子さんは洞窟にある地下で生きています。50年間ずっと地下で1人きりで…」








静かに涙が頬をつたった。


それは、僕の涙ではない。





龍之介さんが僕を見ながら、涙をボロボロと流している。




















「教えてください。50年前に何があったのか…」