「びっくりした…
何??」

そこにいたのは
この前から
あたしに話しかけてくる男。

名前は知らない。


「今日俺の家
誰もいねぇんだけど
来ない??」

はあ??

「行くわけないでしょ。」


さえこは半笑いで
名前も知らない男の顔を
ガン見している。

「え~なんで??
この前は来てくれたじゃん♪」


え?


「あんた
何の話してんの??
テキトーなこと
言わないで。」


こんな奴がいるから
体売ってる、とか
ありもしないこと
散々言われるんだ。


「あたしは
あんたに何の興味もない。
名前も知らない。
学年もクラスも知らない。
顔もうるおぼえ。

そんな奴の
家とか死んでも行かない。」


「横山健二。
1年2組。
こんな顔!!」


こいつはバカか…。
めんどくさい。


突然さえこが
口を開いた。