俺は、それから高校も卒業して、大学へ行った。
萌佳も無事中学を卒業して、いろいろと仕事をしているらしい。
本当は高校にも言ってほしかったけど・・。
それは、萌佳が決めるコトであって、俺が決めるコトじゃない。
いつも、接していくうちに、俺は萌佳をどう思っているのだろう。
大切なのはそうだ。
大切な・・・。
大切な・・・。
俺は、萌佳をどうしたい。
ずっと一緒にいてやりたいと思う。
やりたいんじゃない。
居てほしい。
「弘ぉぉぉぉ!!!!!」
俺を見て、笑顔で手を振る萌佳。
少しずつ、答えを出していけばいい。
また、顔がほころんでいる。
「あぁ。ホント、萌佳は元気だなぁ」